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むさし(塩谷伸一)
高校で国語教員をしている。子供の頃、道に迷い、黒塚の館に迷い込んだことがある。その際、白髪の姫さまに助けられた。つまらない人生にうんざりしている。
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いずも(岡田むつみ)
黒塚の館に住まう女。京の四条川原で一座を率いていた踊り子なのだが、最愛の恋人を失い、あだちがはらへ。
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さゆり(松井美奈子)
黒塚の館に住まう女。会津藩の豪商の娘。小さい頃から一流の先生のもとで様々なお稽古事にはげむ。全てに恵まれて育ったが、事情により、貧乏侍の許婚となったことで、人生を狂わせてしまう。
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なでしこ(小山田美沙)
黒塚の館に住まう女。裕福な武家に生まれ、九歳で結婚する。この世で唯一愛している弟は、上皇に仕える北面の武士でありながら、若くして出家。漂白の歌人となった。
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まんさく(緑野大地)
会津藩士。嫡男だが、まったく侍らしくなく、女性問題でもめてばかり(しかも、相手はいつも大年増や不美人ばかり)。今回も、それが原因で鬼退治をするはめに。しかしその先で、父の初恋の相手らしき女さゆりに出会う。父と同い年のはずのさゆりは、なぜか自分より若い姿をしていて――
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りんどう(松浦克己)
まんさくの異母弟で、母が台所女だったため、兄のまんさくに従者として仕えている。誠実な男だが、大切にしていた妻に突然、離縁された。なぜそんなことになってしまったのか、自分でも分からない。
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すおう(井上雄太)
会津藩士。まんさくの異母弟。文武両道の優秀な侍。まんさくの失態のせいで、鬼退治につきあわされるはめに。さゆりが恋した侍に、顔がそっくり。
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まつむし(杉山尚子)
黒塚の館に住まう女。山育ちながら、奥ゆかしく、気もよくまわる。典型的な良妻だったが、ある日とつぜん家を飛び出し、あだちがはらへ。
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ひぐらし(手呂内康佑)
まつむしを追って来た夫。またぎをしているせいか、極端な口下手。
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すずむし(上原朋子)
黒塚の館に住まう女。まつむしの妹。ずっと、ひぐらしに横恋慕している。
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姫さま(春日玲)
黒塚の館の主。朗らかで優しい地方豪族の姫君。いつからか髪が真っ白になってしまったか、いつからあだちがはらにいるのか、思い出せない。取り残されることを異様に恐れ、女たちがあだちがはらを離れることを許さない。
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夢の影(中野佐知子)
現れては消え、姫さまの心を揺らす、謎の存在。姫さまにしか見えず、姫さまが逃げようとすればするほど、その力を増す。
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