今日、足立原の鬼婆をまつる神社にお参りをしてきました。
え?福島に行ってきたの?!
って思われました?
いえいえ。
うちから歩いて10分のところに、
それはあるんです。
その名も「黒塚 大黒院(おおぐろいん、ではなく、だいこくいん、です)」

私が住んでいる見沼一帯は、昔、「足立が原」と呼ばれていたそうです。
そして、人々を恐れさせた鬼婆が棲んでいたとか。
現在の定説では、鬼婆は福島の安達が原にいたことになっていますが、
鬼婆の最も古い資料には、
こちらの「武州(埼玉)足立が原」が記載されているそうです。
脚本を書き終えてから、この事実を知り、
私、結構本気で背筋が寒くなりました。
誰かに、知らないうちに書かされていた気がして…


それ以来、
「これはお参りに行っておいた方がいいかも…」
と思ってはいたものの、忙しくてずっと行けなかったんですよね。
でも、やっぱりこのまま本番を迎えるのはなんだか不安で、
今日、苦労をかさねて行って来ました。
ちょっと聞いてくださいよ(TvT)

公演のための買出しを終え、
「さあ、ついに黒塚へ行くぞ!」
と大宮観光案内所へ行ったのが午後4時半。
しかし、眠そうな案内係のおばさまは「黒塚 大黒院」を知らず、
電話番号と所在地を見つけるのに30分もかかってしまいました。
その場所に行く手段を交番で聞き、
「11番の停車場に来るバスだよ」
と教えらたものの、探しても探しても11番の停車場が見つからない!
30分さがしても見つからなかったので、
バスジャック同然に他のバスに乗り込み、
「あの〜お。11番の停車場、どこですか?!」
と運転手さんに尋ねたのが6時過ぎ。
返ってきた答えは、
「あ、それもう無いよ」
そんな〜!!
そのバスは1年以上前に、路線自体撤廃されていたそうです。
おまわりさん、不勉強すぎ(T−T)


「もう歩いちゃうしかないね、20分くらいだし」
と言うバスの運転手さん。
化粧品やら靴やらが入った馬鹿でかい紙袋を両手に抱えているの、
見えなかったんでしょうか…
タクシーに乗るのも悔しいし(お金もないし…)、
しょうがないので一度家まで戻り、自転車で再挑戦!
するつもりが、
「ない!自転車がない〜!!」
暇をもてあました父がサイクリングに行ったもよう。
こうなったら、もう、住所をたよりに歩くっきゃない。
化粧ポーチも手帳も常備傘も全部出して、
とりあえず身軽にしました。
しかし5分ほど歩くと
「…雨?」
わざわざ傘を置いてきたのに〜(>0<)
時間はすでに6時50分。
暗雲たれこめ、ひしひしと夜が迫り、私はヌレネズミ。
「もしかして…誰か邪魔してる…?」
そんな気さえしてきました。
でも、だからこそ、
「絶対行ってやる〜!!」
と思ったんですよね。負けず嫌いの私は。

さて、ここからも結構苦労したんですが、
もうめんどくさいので割愛します。
「黒塚 大黒院」は、今まで何度も通った道にありました。
うっそうと茂る小さな森の中にある黒いその建物を、
私はずっと、うどん屋だと誤解していました(^^;)
だって…だって、「黒塚 大黒院」の看板は完全に木の葉で隠されていて、
森の入り口の脇にある「おいしいうどん処」の白い看板ばかりが目につくんですもん…


そこに着いた時、もう7時50分でした。
当然境内には入れなかったんですが、
入り口でしっっかりお祈りしてきました。
公演の無事、成功を。


帰りは早かったですよ〜。
8時には家に着いてました。
そして、いつの間にか雨もほとんどやんでいました。

そんなわけで(?)、公演はきっと成功するでしょう(強引なシメだ、我ながら)。
By SAYAKA ITO
inserted by FC2 system