ADACHIGAHARA

脚本演出　　　　　　　　　伊藤さやか
作曲／フルート　　　　　　ＦＩＳＨＥＲ　ＫＩＮＧ
編曲／シンセサイザー　　うらら
演奏助手　　　　　　　　　　Ｌｉｇｈｔ　Ｓｔｒｅａｍ
美　術　　　　　　　　　　　　Ｃｈｉｋａｎｏ
振り付け　　　　　　　　　　ＭＩＮ
照　明　　　　　　　　　　　　曽良見紀利
　　　　　　　　　　　　　　　　萩原吉幸
音　響　　　　　　　　　　　　中崎京二

黒塚の君 (伊藤さやか)　「わらわは、傷つけられた者を守る者でございます。」
かしわぎ（森口成樹）　「何だっていいじゃねぇか。とりあえずおもしれぇんだから。」	ぼたん（大黒靖子）「求婚者ならば掃いて捨てるほどいたわ。でも、皆、わたくしを通り過ぎて行った…」
ふじなみ（塩谷伸一）「私は貴方の心栄えに惹かれました。惹かれた方が偶然、とても美しかっただけなのです。」	まゆみ（中野佐知子）「皆が、楽しいのは本の中だけではないことを教えてくれた。」
しぐれ（森敦彦）「俺は猟師だ。会った瞬間、相手の性質が分かる。」	まつむし（すぎ山ひさこ）「皆、ちゃんと私のことを見てくれた。涙が出るほど嬉しかったの。」
Ｕ．Ｋ．Ａｊｅｒｙ（ケン・フィルマリーノ）「信じましょう。あきらめるはいつでもできます。」	ほたる（市瀬恭子）「もおう、なんでよお？！なんでそうやって、ほたるを仲間はずれにするの？！」
	たづ（松井美奈子）「ここに来る前は、旅の一座で踊り子やってたんだ…」

The Lovestory of ADACHIGAHARA

ぼたん　　（大黒靖子）　　…かつて「蔵つぶし小町」と呼ばれていた。
かしわぎ　　（森口成樹）　　…侍らしくない侍。女装して黒塚の館に潜入をはかる。
ふじなみ　　（塩谷伸一）　　…かしわぎの乳兄弟。侍より侍らしい従者。
まゆみ　　（中野佐知子）　　…物語草紙が好きな才女。洞察力アリ、色気ナシ。
まつむし　　（杉山尚子）　　…万事控えめで、家事の腕は天下一品。典型的な良妻だった。
ほたる　　（市瀬恭子）　　…まつむしの妹。村のプチアイドルとしてワガママ放題していた。
しぐれ　　（森敦彦）　　…まつむしの夫。口数ミニマム。
たづ　　（松井美奈子）　　…もと旅の一座の踊り子。黒塚の館のまとめ役。
Ｕ．Ｋ．Ａｊｅｒｙ　（ケン・フィルマリーノ）　　…貿易商として活躍していたが、船が難破し、日本に流れ着いた。
黒塚の君　　(伊藤さやか）　　…黒塚の館の主。妙に古風な言葉づかいをする。

音楽担当のFISHERKINGより団員へ送られたメールより抜粋。
ZaNUKA 　Music

【時】
人々が心底、鬼を恐れていた時代
【場所】
みちのく（今の福島県）安達原

【あらすじ】
「安達原へおいでなさい。その寂しさは私と同じ。
安達原へおいでなさい。その虚しさは私と同じ。
安達原へおいでなさい。その哀しさは私と同じ。
私はお前を救いましょう。
お前が私を救ういじょう。」
女達の夢に、黒塚の君は現れる。
自分の道を見失った彼女達は、黒塚の君に誘われるまま安達原へ集い、
穏やかな生活を始める。
秘密の共有のもとに。

村の人々から「鬼女」と噂される彼女達のもとへ、
それぞれの理由から男達が集まってくる。
そして、彼らは彼女らに恋をした。
彼女らが彼らに惹かれ始め、
彼らとの新しい生活を夢見た時、
安達原の穏やかな生活は終わりを告げる。

黒塚の君は、女達が出て行くのを許しはしない。
女達の秘密は暴かれ、男達の心が問われる。
ある恋は破れ、ある恋は続く。
しかし、たとえ続いても、二人の行く手には黒塚の君が…

これは5人の女と4人の男が出会った日の、
月が昇って沈むまでのお話。